冬じたくを楽しむ。

LIGHT WORKS WEB Magazine コラム:冬じたくを楽しむ。

何気ない会話の中で「どの季節が好き?」というような“季節ネタ”が、話題になることってありますよね。四季が美しい日本では、春夏秋冬それぞれに見るべき風景があり、漂う空気や匂い、温度の変化、さまざまな季節イベントまで…めまぐるしく時は移ろい、私たちはその移ろう季節とともに暮らしを営んでいます。
どの季節が好きか、と問われると正直返事に困ってしまったりもするのですが(どの季節も好きなので笑)、ただ季節に絡むことで一番好きなのは「冬じたく」であることに間違いありません。季節そのものというより、季節の移ろいをじっくり楽しむこと。

 

コットンからウールへ

まずは一番うれしい!と思えるのが、この生地感の変化です。薄い涼やかなコットンから厚手のウールへ。ふわふわ、もこもことした肌触りの安心感。包まれると単純に嬉しくなりませんか。
普段使いのニットやブランケットはなるべく天然素材のものにこだわっています。過酷な自然の中で生きる動物たちの毛を使った天然素材は、吸湿性や保温性に優れていて温かいのはもちろん、自分も大きな自然の中に生きているのだな、と思わせてくれるアイテムなんです。

これちょっとわかりづらい感覚、かもしれないですが天然毛100%表記のニットやブランケットはその言葉どおり、100%動物の毛を糸にして編まれたものです。過去に少しだけニット作りの現場に関わる仕事をしたことがあるのですが、嫌がる?!羊たちを柵の中に集めて毛刈りをして、そこから糸を紡ぎニットを編むまで、先人たちの知恵と自然との格闘、共存などそこには千年以上もの間、連綿と続いてきた人と動物と自然のかかわりがありました。
ニットにそんな背景(歴史)があるなんて…、と普段は思いもしないかもしれませんが、モノの背景に透けて見える世界を少し意識してみるのも面白いですよ。

LIGHT WORKS WEB Magazine コラム:冬じたくを楽しむ。

 

サンバからジャズへ

音楽も大好きなので、仕事中はだいたいBGMをかけています。
暑い夏は南米音楽(ブラジリアン)のサンバでテンションを上げたり、ボサノバで気だるくといった選曲が多いのですが、この時期は夕方から夜にかけて、しっとりとしたジャズをかけることが多くなります。
冬になると重厚なクラシックというふうに、リズムやテンポ、音の重なり方といった音楽性の違うものを、季節の移ろいに合わせて変えていくのも楽しみのひとつです。

 

緑から黄色、赤へ

そして色ですよね。緑の木々が黄色や赤に、そして茶色になって枯れていく。季節の“あわい”(ほんのりとした変化)が一番感じられて、街を歩くだけでも心が浮き立つシーズンです。

他にもお気に入りのモノやコトはたくさんありますが、こうして物理的な面でも精神的な面でも、来るべき冬に向けて準備を整え、変化を楽しむのが私的なフェイバリット=「冬じたく」です。

一度きりしかない季節に、こうして自分のフェイバリットを意識してみると、さらに豊かな時間が過ごせそうです。

この記事の著者

著者:石見幸子プロフィール画像

Sachiko(さちこ)

フリーランスのWEBディレクター/ライター
美容、コスメ、ファッション、健康食品など女性向けサイトの制作や運営に多数たずさわる。興味を持ったことは何でもトライして、浅く広く楽しむタイプ。好きなものはお酒、食べること全般、旅、音楽、アート、読書、映画、ゲーム、ジム通い。

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