【ドリーンブログ】魂を覆う闇から抜け出す

LIGHT WORKS WEB Magazine:ドリーン・バーチュー ブログ

暗黒の時期を体験した後に、あなたは新たな羽を広げて飛び立てますよ!「蝶」がその証しです。

あなたが心の奥底で感じている恐れと対峙し、完全な形で感じ取る時、魂を覆う闇が生まれます。その恐れはあなたが持ち続けてきた恐れです。忙しくしたり、お酒で酔ったり、考えないようにしたりすることで意識的にあなたが気づくのを避けてきた恐れです。

物事の本質を隠す連鎖に陥ると、自分の恐れに不安になり、自分の中にある恐れに気づくのを避けてしまいます。ですが、向き合ったときに恐れがどれほど不合理で非力なものか分かるでしょう。そのことに気づいたまさにそのとき、無意識の恐れによる支配やコントロールから解放されるのです。これこそが真の自由です!

 

このプロセスでほとんどの人が生死に関わる問題、生きることの意味、そして生きることの価値を考えることになります。魂を覆う闇は、古代エジプトの神官(大司祭/女司祭)になるための通過儀礼にも似ています。

古代エジプト文化では、神官になるための通過儀礼として石棺(サルコファガス)の中で何日か過ごすという儀式が行われていました。窒息しない程度の空気しか無い暗闇の中で過ごしていると、心に抱えている恐れがリアルな幻覚になります。

2~3日経って石棺の蓋が開けられた時、まだ生きていれば、それで通過儀礼に合格したことになります。自らの心の中にある恐れに耐え切れず、命を落とす人もいました。人間の想いは、真正面から向き合うと、とても恐ろしいものになることがあるのです。

魂が闇に包まれると、言葉にはできない孤独感に襲われます。誰にも自分を理解してもらえず、なじめる場所もありません。「生きていても仕方がない、これ以上生き続ける理由などあるのだろうか」と考えてしまっても不思議はありません。

古代エジプトの通過儀礼と同じく、魂を覆う闇は人を生死の境に立たせます。命を落とすのは、生きることに価値を見出そうとしない人たちです。不幸にして自ら命を絶つこともあるでしょう。そして、毒性の高い薬物を常用して、自殺の過程をゆっくりと進めていく人もいるのです。

しかし、深い痛みも含め、恐れの感情に耐えることができれば、魂を覆う闇によって人生の質が高まることもあります。

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自ら闇を求める人などいません。そして、闇は意図的に創り出せるものではありません。基本的には、まったく予期していないタイミングで、あなたの中の深い部分にある暗い感情で満たされた場所が何かのきっかけで目覚めたときに訪れます。

人生を形成する様々な要素と同じく、魂を覆う闇にも有益な側面があり、癒やしがもたらされることもあります。自分のエゴが感じている恐れを映す鏡ともなります。「痛み多き感情」は、子どもの頃の体験と直接的な形でつながっていることが少なくありません。今置かれている状況が、痛みに満ちた記憶を呼び覚ますのです。

痛みに鈍感になったり、自分の感情から逃げようとしたりするのは間違いです。痛みや感情から学ぶべきことは多いのです!「今の感情は何を教えてくれようとしているのかしら?」と、自ら尋ねる姿勢を忘れないでください。

 

つまり、こういうことです。自分を許し、自分を傷つけたすべての人を許すことこそが、痛みから逃れるための唯一の手段です。
行いそのものを許す必要はありません。自分の感情を第一に考えるべきです。そして、いかなる形であれ、嫌がらせや虐待を看過するべきではありません。
ただ、許す気持ちがすべての解毒剤となることを忘れないでください。過去はすべて解き放ち、真の意味で自由になりましょう。

トラウマ治療は経験のあるカウンセラーとワークしましょう。信じてワークをすれば魂を覆う闇からきっと抜け出せます。蝶が暗い繭から美しい羽を広げ飛び立つように。

【祈りの言葉】

「神様、恐れに立ち向かって癒やすという一連の作業を導き、サポートしてください。明らかにすべき事実を優しく示してくださり、また信頼と平安という神の道に戻す手助けをしてくださりありがとうございます。アーメン」

 

(『アースエンジェル革命 “いい人”から“愛される人”へ(※絶版)』より抜粋)

「Doreen Virtue | official Angel Therapy Web site」2015年6月6日掲載のブログ より

この記事の著者
著者:ドリーン・バーチュー

ドリーン・バーチュー

エンジェルオラクルカードシリーズの著者。カウンセリング心理学博士であり、50タイトル以上の著書とオラクルカードの制作に携わり、“エンジェル・レディ”というニックネームで知られています。オンラインで受講するセミナーやワークショップの他、世界各国でライブワークショップも多数開催の実績を持ちます。
現在は信仰上の理由により活動を制限していますが、過去に執筆した多数の名作が、現在も多くの人々の心の支えとなっています。

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